yukichi2

ではユキチのいう学問とはなんぞや?

“学問とは難しい古文をよんだり和歌や詩など実用性のないことをやれということやない(もちろん、こういうのも人の心をたのしましたりするもんやがね)。

中略

こういう実用性のないものはまあおいといて、まずやるべきは普通の生活に使う実学

それは文字の読み書きやそろばん等々…(以下、地理学や経済学などいろいろ続く)

そういったものは身分問わずみなやるべきもので、これを身につけたうえで、各自その身分に応じた役割を果たせば個人の身が立ち独立できて、ひいては国家も独立するのや。”

 

ここまでをまとめると、

人に生まれながらの差はない。個人が実学に励めば皆、立身出世が可能である。

ということになる。チャンスは皆、平等。それをつかんで大金持ちになるかならないかはあなた次第、とは今もわれわれがアメリケンにもつ一般的なイメージだ。彼が若い頃にいかにアメリカに感化されたかがわかる。

 

つづく