2014-09-15から1日間の記事一覧

醒睡笑 56

夜が更ける頃。少年はかねてより思いつることをなそうとしていた。 こっそり部屋を抜け出し、足音を殺しながら階段を下りた。両親が寝静まるタイミングを待っていたためばれる心配はない。 庭へ出て、物干し竿を盗むと空へ向けておもむろに振り回し始めた。 …